GAKUWARI INTERVIEW 学んだ言葉と文化を生かし将来は日本で仕事を。
札幌大学・文化学部・文化学科・4年
孫 林傑さん（中国内モンゴル自治区フフホト市出身）
最初は不安なことだらけでしたが、今は楽しく過ごしています。日々、勉強ですがこれからも日本で頑張っていきたいと思っています。
Q.日本に留学を決めたきっかけは何ですか。
中学校の地理の教科書の中で知床の紹介があり、雪が降り、自然が豊かな環境を見て、機会があればぜひ行ってみたいと強く思いました。また高校の卒業時には、日本のアニメや村上春樹等の日本文化に興味を持っていたんです。いとこが日本（大阪）に留学していたということもあり、日本の色々な話を聞く機会もありました。19歳のときに留学を決め、家族には心配からの反対をされたんです。でも今は金銭面など協力してくれるし、やりたいことを頑張ってと応援してくれていますね。
Q.実際に日本にきてどうでしたか。
日本に来て大学に入学するまでの一年は専門学校で日本語の勉強をしながら、新聞配達もしていました。毎日、新聞を読むことで日本語と日本社会の両方を学ぶことができましたね。過ごしてみると日本はすごくすばらしい国。いつも笑顔で素晴らしいサービス、安心して過ごせる。他の国では日本ほど安心しては過ごせません。自分は今、コンビニでアルバイトしていますが、日本流のサービスを学ぶことができました。
Q.将来の展望はどのように考えていますか。
今は、日本語の学習と日本語を外国人に教える日本語教員免許の資格を取るために学んでいます。卒業後は院に行き、将来は日本語教員の仕事をしたいと考えていました。ですが、日本で学んでいるうちに新聞社にも勤めてみたいと思うようになりました。新聞を読んだり、ニュースを見たりしていて、いじめなどの日本の教育問題に強い関心を抱くようになったんです。教育は人間を育てる上で一番大切な部分、難しいことも多いと思いますが、どんな形であれ、誰かの役に立つ職業に就きたいですね。
INTERVIEWER
北海道薬科大学
加藤 瑶子
自分の夢に向かって頑張っている孫さんの姿勢は素晴らしく、まさに学生の鏡でした。
